« レパートリー | トップページ | やはりペンタトニック »

アメリカ音楽のルーツ

久々にライ・クーダーを聴きました。
若い頃に聞いた時よりも、ずいぶんと味わい深く感じられて、
ちょっとした再発見でした。
ライ・クーダーといえば、アメリカ音楽のルーツを研究し、
自分なりの解釈で現代的な音楽にしていることで有名です。

たしかにアメリカ音楽の種類の多さって不思議に感じられます。
ブルース、ジャズ、カントリー、ブルーグラス、ブキウギ、ロック&ロール、ロカビリー、
ロック、ドゥワップ、ラグタイム、リズム&ブルース、フォーク、ゴスペル、
ソウル、ファンク・・・etc。
これらがまた細分化しているのでまだまだあります。

なぜこんなに派生したのか?
すぐに僕でも想像がつくのは、広い国土、多様な人種(差別問題含む)でしょうが、
音楽の様式というか種類が枝分かれしていく過程って、
どんなふうに創造されて変化して、カタチになって広まっていくのでしょうか。
現代ポップスの原点って、ブルースにあるとよく言われてますが、
ちゃんと読んだことがなかったので、とりあえず中古本を買ってみました。

American_m

アメリカ音楽ルーツガイド(著者:鈴木カツ)
この本では、68ジャンルが紹介されています。

まだほとんど読めていないのですが、
ハワイアンや僕の好きなラグタイムも紹介されていたので、
それだけは先に読んでいたらハワイアンのページに、
なんとライ・クーダーのことが書かれてました。

ハワイアン初心者で知らなかったのですが、
スラックキーの神様と称されるギャビー・バヒヌイの音に惹かれ、
アメリカから大がかりな録音機材一式、ミュージシャンを引き連れ、
ハワイで一緒にスタジオ録音まで行い、
ギャビーの存在を世に広めたのはライ・クーダーだったのですね。
目から鱗でした。

ラグタイムの章でも興味深い記事があり、ジャズの祖先でもある当時のラグタイムは、
「シートミュージック」だったということ。
これには作曲家スコット・ジョプリンの登場が大きかったようです。
「ジャズに名演はあっても名曲はない」と言われていますが、
そういう意味でラグタイムはジャズの逆だったわけです。
それなのに、現代にあっては即興、アドリブ中心のジャズの楽譜は多いのに、
シートミュージックであるラグタイムの楽譜が少なすぎます。
あってもそんなにたくさん弾く時間も腕もないのだけど(汗)。

ギターで好きなジャンルはスラックキーとラグタイム。
いずれもウクレレや一般のギター教則本・楽譜に比べ、あまりにマイノリティ。
スラックキーは家ごとに伝承するしきたりがあったとのことですから、
わからないこともないけど、スリーコードだけではなく、
体系的なコードブック化したものがあっても良さそうなのに。
(オープンチューニング大全なる本を持ってますが開放弦があまり活かされてない)
洋書にはあるとか・・・。
自分でこまめにつくっていく方が身になるかもしれませんね。

★「シートミュージック」について★
MATTさんから貴重なコメントをいただいたので、ここで少しご紹介しておきます。
(コメントより流用)

19世紀中ごろから20世紀初めまでの「音楽産業」の中心は
「シートミュージック」すなわち「1曲ずつの楽譜」の出版だったのです。
そして20世紀の初めにはSPレコードが出現しました。(中略)
SPレコードが登場しても極めて高価だったので20世紀中ごろまでは
相変わらずシートミュージックが隆盛で、その出版社が集まる一帯が
ティン・パン・アレイ」と呼ばれていました。(中略)
それぞれの出版社はたくさんの作曲家を抱え込んでヒット曲を作らせ、
大きな利益を目指していました。(中略)
こから作りだされるシートミュージックはハワイアン音楽を含んだ
アメリカのポピュラー・ミューク全般をカバーしておりましたので
当然ラグタイムもハワイアン音楽以上の数があったと思います。(中略)
ティンパンアレイ中心のハワイ音楽シートミュージック1000曲以上の
サイトを再発掘しました。
http://www.hulapages.com/covers_1.htm

|

« レパートリー | トップページ | やはりペンタトニック »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

私もライ・クーダー聴いてみました♪
知らなかったのですが、色々聴いてみたいかんじです!
オープンチューニング大全はおっしゃる通り、、、
何通りもの押さえ方を知りたいのにぃ・・・
いろんなチューニングは載ってますけどね。
シートミュージックって何でしょ?
明日はスラッキーですね!晴れないかなぁ~

投稿: NYA☆MI | 2010年2月26日 (金) 20時09分

どうして受け付けてくれないのだろう?????????

投稿: MATT | 2010年2月27日 (土) 20時13分

あきらめました!

投稿: MATT | 2010年2月27日 (土) 20時14分

★MATTさん

アダルトサイトのいたずら書き込み対策として、
禁止ワードに「http」の文字をテストとして設定していました。
これが原因でコメントが拒否されてしまう状況だったかもしれません。
いま、解除しました
誠にお手数がかかったことと思います。すみません。
もし、まだ書かれた文章が残っていましたら、ぜひコメントをお願いいたします。

投稿: 素浪人 | 2010年2月27日 (土) 22時06分

★NYA☆MIさん

本日はスラッキーギター・レッスン、お疲れ様でした。

ライ・クーダーは、アルバムによって音楽の種類がやや異なるのですが、僕は「JAZZ」というアルバムが一番好きなんです。
ジャズの初期って、こんな感じなのかと思いを馳せるのもいいですよ。
シートミュージックとは、まだレコードが存在しないか、高価だった時代の音楽の普及方法だったはずです。つまり「楽譜」。たしかに音源がなければこうすることで音楽が商売として成り立ったのでしょうね。

投稿: 素浪人 | 2010年2月27日 (土) 22時12分

素浪人さん そうだったんですね!
てっきり私の名前が嫌われているのだとばかりおもっていました(笑)私の書き込みはどこにものこっていないのでしょうか?

じつはまれにみる大作をかいたのです。
音楽産業がレコード中心になる前はこれ中心に発展し、ニューヨークのティンパンアレイ(この詳しい説明もしたのですが・・・)と呼ばれる通りにあった数多くの音楽出版社が有力作曲家をそれぞれ抱え込んで次々にヒット曲を出版して稼いでいた時代があり、リンクしたURLのようなシートミュージックがたくさん出ていたことを紹介したのですが、まさか消えてしまうとは思わなかったので全く下書きはとってありませんし、その貴重なURL(当時の東海岸からみるとはるか遠くの夢の島ハワイの音楽でティンパンアレイから出版された1000曲が紹介されていた)をもう一度探し出す根気が失せてしまいましたので、またいずれ体力が回復したら取りかかりますね。

投稿: MATT | 2010年2月27日 (土) 22時28分

とりあえずティンパンアレイ中心のハワイ音楽シートミュージック1000曲以上のサイトを再発掘しました。
http://www.hulapages.com/covers_1.htm
おやすみなさい!

投稿: MATT | 2010年2月27日 (土) 22時52分

★MATTさん

たいへんお手間をとらさせてしまい、もうしわけありませんでした。最初のレスのあと、居間で寝てしまい、今、目覚めました(寒い)

書き込まれた「大作」は、惜しいことにアダルト「対策」がはねのけてしまい、どこにも残っていないのです。なんとも申し訳ないです。読みたかったです。

いまご指定のサイトを見てみました。
昔は趣のある表紙ばかりですね!
これをみると、LPのジャケットの「ルーツ」までが一目でわかります。また「音楽出版」という意味さえも納得できますね。イラストが主流で味わい豊か。博物館級です。
まだTAB譜なんて存在してなかった頃なのでしょうか。
ハワイアンだけでこの数はものすごいです。

音源つきならば今でも売れそうな気もします。せっかくのイラストや写真がコンパクトになってしまったCDジャケットより、買う気にさせてくれますね。
貴重な情報、ありがとうございました。

投稿: 素浪人 | 2010年2月28日 (日) 04時08分

たぶん読んでいらっしゃらないと思いますが私の「初歩のスチールギター入門」の中でタブ譜の歴史について触れています。
すなわち楽器用の簡易表記として五線譜のできる以前から各種のタブラチュアが存在していたのです。
それはともかく、ラグタイムのシートミュージックはハワイアンをうわまわる数が出版されているはずです。
ぜひ探してみてください。

私の「ハワイアン音楽快読本」のなかの「アロハオエ」の原曲といわれる2曲や「真赤な封筒」の原曲もこれらシートミュージックからさがしだしました。

投稿: MATT | 2010年2月28日 (日) 05時57分

それじゃティン・パン・アレイについてその(1)

19世紀中ごろから20世紀初めまでの「音楽産業」の中心は「シートミュージック」すなわち「1曲ずつの楽譜」の出版だったのです。そして20世紀の初めにはSPレコードが出現しました。

ちょっと脱線しますがこの「SPレコード」という名称はもともとあったわけではなく、ずうっとあとになってコロンビアレコード社(現在のソニー・ミュージック社)が長時間再生「Long Playing(LP)」レコードを開発したときに対比のために標準再生「Standard Playing」と名づけられました。

ちなみにEPというのは今は亡きRCA社が開発した片面1曲を収録した45回転のドーナッツ盤のサイズの中にに片面2曲という長時間記録をするために開発した「可変溝送り」という技術を採用した盤を呼んだ「Extended Playing」ニ略でした。そしてこの盤はLPの登場で消えてしまい、オリジナルの片面1曲が残って「45シングル盤」とよばれていたのですが、巷間この45シングルまでEPと呼ばれてしまいました。

似た例というかウクレレが登場したときは単なる「ウクレレ」だったのがその後のテナーやバリトンの登場を受けて「スタンダード・ウクレレ」と呼ばれるようになり、更にそれがテナーとの対比で間違って「ソプラノ」とよばれてしまったという経緯があります。

投稿: MATT | 2010年3月 1日 (月) 10時24分

その(2)です。

初期の平板レコード(のちのSPレコード)は片面記録で、今のCDと同様!の「内周スタート」の構造だったのです。これはカッティングマシンで削った蝋の削りカスをカッターが踏まないように考えた結果ですが、のちに真空吸い取り機構が開発されて「外周スタート」に切り替わりました。

ただオーケストラ曲のように演奏の終盤に盛り上がりがある曲の場合線速度(針先の辿るスピード)が内周ほど遅くなって音質が損なわれるので45回転LPなどというものも登場しました。

いまのCDやDVDそしてブルーレイとうはこの弊害を除くとともに、収容量を限界まで増加させる目的でCLV(線速度一定)という記録方法を採用していますがSP、45、LPそして初期のレーザーディスクはCAV(各速度一定)という記録方式でした。

投稿: MATT | 2010年3月 1日 (月) 10時35分

その(3) なかなか本題にはいりませんが、そろそろ・・・・

SPレコードが登場しても極めて高価だったので20世紀中ごろまでは相変わらずシートミュージックが隆盛で、その出版社が集まる一帯が「ティン・パン・アレイ」と呼ばれていました。

「ティン」は「錫」または「錫メッキ」、「パン」は「フライパン」のような金属製の平なべ、「アレイ」は「小道」で全体として「フライパンを叩いているような騒々しい通り」それが拡大されてその地帯に多数存在する「音楽出版社の業界」を指すようになりました。

それぞれの出版社はたくさんの作曲家を抱え込んでヒット曲を作らせ、大きな利益を目指していました。

ここから作りだされるシートミュージックはハワイアン音楽を含んだアメリカのポピュラー・ミューク全般をかばーしておりましたので当然ラグタイムもハワイアン音楽以上の数があったと思います。

投稿: MATT | 2010年3月 1日 (月) 10時48分

その(4)

ちなみにティンパン・アレイで誕生した名曲の一部ですがどれだけご存じでしょうか。

In The Shade Of The Old Apple Tree (リンゴの木の下で)
Shine On Harvest Moon
Take Me To The Ball Game (ボクを野球場に連れてって)
By The Light Of The Silv'ry Moon
Let Me Call You Sweetheart (恋人と呼ばせて)
Alexander's Ragtime Band (アレキサンダーズ・ラグタイム・バンド)
God Bless America
Oh By Jingo (「真赤な封筒」の元歌)
Swanee (スワニー)
Whispering (ささやき)
Carolina In The Morning
Sweet Georgia Brown (スイート・ジョージア・ブラウン)
Baby Face (ベイビー・フェイス)
Ain't She Sweet (イカす娘じゃない?)
My Blue Heaven (私の青空)
Happy Days Are Here Again

投稿: MATT | 2010年3月 1日 (月) 10時57分

その(5)

ティンパンアレイはマンハッタン中心部のここにありました。

http://www.ne.jp/asahi/matt3/uke/TinPanAlley.jpg

ちょうど「なになに銀座」同様、米国のみならず各国の音楽出版社が集まる地帯が「ティン・パン・アレイ」と呼ばれているようです。

投稿: MATT | 2010年3月 1日 (月) 11時01分

CAVの説明で「各速度一定」とあるのは誤変換で、正しくは「角速度一定 (Constant Angular Velocity)」でした。これは回転数がいつも一定。すなわちSPなら毎分78乃至80回転、LPなら毎分33-1/3回転と一定であることを示します。

ちなみにCLVはConstant Linear Velocityの略で、これを採用したCDの例では内周が毎分約500回転、外周が約230回転程度です。

投稿: MATT | 2010年3月 1日 (月) 11時55分

o(*^▽^*)わ~驚いた!
MATTさんありがとーございました!
そーゆーことだったんですねぇjapanesetea

投稿: NYA☆MI | 2010年3月 1日 (月) 15時48分

★MATTさん

LP隆盛の頃、「ジャケ買い」をする若者(当時は私も)がいましたが、こういうジャケットならば、アリですね。ハズレるとがっかりですが。
「ティン・パン・アレイ」・・・。細野晴臣さんなどが在籍していたバンド名しか知りませんでした。ニューヨークが本場だったのですね。御茶ノ水の古書街をイメージしました。

「ティンパン・アレイで誕生した名曲の一部」・・・。
唯一知ってる曲がありました~。「アレキサンダーズ・ラグタイム・バンド」。たしか吉田美奈子さんのバージョン。
「Take Me To The Ball Game (ボクを野球場に連れてって)」。
これは、バブルの頃に上映された「私をスキーに連れてって」の元祖っぽいタイトルですが、アメリカらしいというか野球場というのが時代を感じさせます。

今回はマシンガンのような書き込みありがとうございました。
このコメント、もったいないのでブログ本文に断り書きを入れさせていただき流用させてください。

投稿: 素浪人 | 2010年3月 1日 (月) 19時59分

> このコメント、もったいないのでブログ本文に断り書きを入れさせていただき流用させてください。

私も書き込みながら「MATTのひとりごと」の1項目としてアップできる内容だなぁ、などと思っていましたよ(笑)

投稿: MATT | 2010年3月 1日 (月) 22時57分

★MATTさん

では、私は触りの部分だけ転用させてもらいますね。

機会がありましたら、「ハワイアン・シートミュージックの歴史を解く」みたいな調子でぜひ一筆を。

現地でもし昔のシートを見つけられたら、感慨深いでしょうね。

YさんはMATTさんのシート・ミュージックの送信におびえているようですが(笑)

投稿: 素浪人 | 2010年3月 2日 (火) 01時20分

う・・、へ・・、へっ、へっっくしょっ!(←くしゃみ)

何だか寒気が。
風邪でもひいたか・・・。

投稿: Y | 2010年3月 4日 (木) 01時49分

★Yさん

締めにふさわしい「くしゃみ」での登場、ありがとうございます(笑)

風邪ではないですよ。第六感です。シックスセンス。

と思いましたが、寒風が吹き荒れたって、アロハシャツ1枚ですから、やはり風邪かな。

投稿: 素浪人 | 2010年3月 4日 (木) 23時28分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« レパートリー | トップページ | やはりペンタトニック »